自宅で仕事をしているので、打合せでもない限りは何時まで寝てたってかまやつひろしなのだが、割に普通に起きている。
30代の前半、フリーで仕事をするようになった頃はそうではなかった。夜中の3時か4時頃まで起きていて、昼前まで寝ているような生活をしていた。
しかし、それだと、午前中に打合せが入ったりするとなかなかにツラく、普通に寝て、普通に起きるのが、結局は一番楽だとわかった。
最近はやけに早く目が覚めることもある。やはり、ジジイになってきたということなのか。
まあ、ジジイ化の程度はよくわからぬが、カーテンを開け放して寝ているせいもあるかもしれない。
今の季節だと、5時前には外が明るくなってくる。その頃にいったん目が覚めて、ん〜、んんん〜〜、んんんんん〜〜〜と、再び眠りに落ちる。
その瞬間は心地よいのだが、深くは眠っていないせいか、よく夢を見る。
やさしかったおバアちゃんがオイデオイデするので、手を振りながら駆け寄ってみると、そこはお花畑で、「ああ、ここはあの世なのかな。おれ、死んじゃったのか」と思っていると、現世のほうから友達やなんかが「おーい、おまえにはまだ早いぞー。帰ってこーい」と必死に呼びかけてくれる、というのが普通の展開のはずなのだが、なぜか「二度と戻ってくんじゃねえ! ザマーミロ!! キャハハハハ」と罵声が飛んでくるので、嫌がらせに戻ってきてやると、目が覚めて朝の七時、という寸法だ。
今朝なんぞは四時半に目が覚めて、何となく眠れない。しばらくベッドの中でのたくたして、諦めて起きた。
外に出てみると、当然だが誰もいない。
深夜まで起きていた頃もそうだったが、人が寝ているときに起きているのは、独特の快さがある。
時間をひとりじめしている感覚、とでもいうか。
もしかすると、隠者の喜びみたいなものかもしれない。
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「今日の嘘八百」
嘘四百二十三 人生を再起動してみたが、データを保存していたので、何の意味もなかった。