事の真偽は置いといて

 どのみち、証明は難しいんだし、何より、わたしにはろくに知識もないんだから、ここから先は進化論を使って遊ぼうと思う。


 えー、断っておきますが、以下の話、全てデタラメであります。


 ラマルクの進化論のキモは、要するに「ガンバってれば、どうにかなる」だ。


 コバンザメは、大きな魚の腹にくっつこう、くっつこうと全員でガンバっているうちに、くっつくことができるようになった。


 象は、鼻で物を扱おう、扱おうと全員でガンバっているうちに、鼻が伸びた。


 亀は、甲羅の中に頭と手足を隠そう、隠そうと全員でガンバっているうちに、引っ込められるようになった。


 ナマケモノは、怠けても大丈夫なようになろう、なろうと全員でガンバっているうちに、怠け者になった。


 実に素敵である。


 こういうのは、たぶん、「全員でガンバっている」姿にどこかおかしみがつきまとうから、いいんだろう。
 これが、「羽ばたこうとチャレンジしたやつが鳥になった」では、話が薄っぺらくて、どうもいけない。安倍首相が「美しい国、日本!」などと言い出しそうだ。アッチ行け、シッシ!


 ラマルクの説も素敵だが、もっとすごいのもあって、それは「ウケをねらって」進化したという説だ。


 ウケをねらって水から上がってみたやつが肺魚になった。


 ウケをねらって変態してみたやつがカエルになった。


 ウケをねらって丸まってみたやつがアルマジロになった。


 ウケをねらって両目を別々に動かしてみたやつがカメレオンになった。


 ウケをねらって巨大化してみたやつが恐竜になった。


 ウケをねらってゆらゆらしてみたやつがイソギンチャクになった。


 ウケをねらって鼻を伸ばしてみたやつが象になった。


 ウケをねらって二本足で歩いてみたやつが人間になった。


 いやはや、かなわない。


 神様からウケねらいまで、議論百出。でも、結局、ヨクワカンナイ。テキトーな話がいくらでもできるから進化論はウケるんだろう。

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「今日の嘘八百」


嘘四百二十 ニュートンは本当は、頭の上にリンゴが落ちてきた衝撃で、万有引力を思いついたという。