なぜ強調する表現が増えたか、だけれども、ひとつには、日常会話からの影響が考えられる。
ブログやメールの文章というのは、口語に近い表現が多いじゃんよー。
たぶん、気軽に書けっから、ってのと、あれだな、書いたものがすぐ相手に届くように思うからだな。
ふたつめは、強調中毒、とでも言うべきもので、一回、強調し出すと、普通の表現では物足りなくなってしまうのかもしれない。
唐辛子を使う量が一線を越えると、韓国料理や四川料理、メキシコ料理のように真っ赤っかにせずにはいられなくなるようなものだ。アイ・キャント・ストップ・トーガラシング。
ま、しかし、体が慣れてくると、量を増やしてもなかなか効果が得られなくなる、というのは、強調表現も唐辛子も頭痛薬も一緒だ。
「激しくうなずいた」よりも、シンプルに「うなずいた」と書いたほうが、かえって心に響く、なんてこともある。
みっつめに考えられるのは、色づけ。
強調したいというよりも、言葉に色をつけたいわけですね。
と地味にするより、
と、彩りを加えたい。
それを、「激しく」とか、「ちょーーーー」とか、「すんげえ」なんていう言葉でやっているんじゃないか。
とまあ、激しくそんなとこじゃないかねえ。すんげえちょっとそう思う。
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「今日の嘘八百」
嘘三百四十七 昨日から、つうとかいう知らない女があがりこんで、「はたを織りたいから、はた織り機、買ってこい」とうるさくてしょうがない。