セグウェイ - コラム・イナモト

　昨日一番のニュースは、誰が何と言っても、セグウェイ、日本発売であった。
　え、違う？　あ、そう。

　セグウェイというのは、2つの車輪に長いハンドルがついていて、立って乗る電動二輪車だ。

　テレビか何かで見たことあるでしょう？

　値段は100万円。まあ、自家用ジェットよりは安い。
　日本では、公道では乗れない。いや、乗るのは勝手だが、おまわりさんに怒られるうえ、たぶん、もの凄く恥ずかしい。

　ブッシュ大統領が、小泉前首相にプレゼントしたそうだけど、乗っているのだろうか。

　いっそ、国会議事堂内をあれでスイスイ走り回って、ぶら下がり取材の記者達を「ちょ、ちょっと、総理っ！　待ってください〜！」と慌てふためかせたら、面白かったのだが。

　あるいは、日米首脳会談。
　小泉首相（当時）がホワイトハウスを訪れる。廊下の片方から小泉首相、もう一方からブッシュ大統領。
　セグウェイで走り寄って、

「オゥ、ジョ〜ジィ！」
「ジュンイチロ〜！」

　真ん中でガシッと抱擁、なんてのも、かつてない良好な日米関係をアピールできてよかったろうに、と思う。

　いや、いつも言っているけど、風刺ではない。
　どうも、政治家を持ち出すと風刺に見えてしまうから、困ったものだ。

　しかし、まあ、いい大人が乗ると、これほど間抜けに見える乗り物、というのも珍しいのではないか。素敵だ。

「今日の嘘八百」

嘘二百五十八　樋口一葉は「生きている間に、あれを一枚、記念にもらえたら」とあの世で歯がみしているという。