ナントカ110番というのがよくある。
セクハラ110番とか、ストーカー110番とか。
今、Googleで110番と検索してみると、こんなのがあった。
おくすり110番、毛髪110番、介護110番、生活保護110番、フィッシング110番、通販110番、etc.、etc.。
フィッシング110番というのは、魚が釣れないときにでも電話するのかと思ったら、フィッシング被害に対する相談窓口だそうだ。
「はあはあ。なるほど。キャッシュカード番号と暗証番号をネットで詐取されたらしい、と」
「はい。不安で、不安で」
「でも、はっきり盗まれたとはわからないわけですね」
「そうなんですけど、そのホームページがどうも怪しいんですよ」
「一応、住所、教えていただけますか」
「○○市○○町○○○○」
「生年月日は?」
「昭和○○年○○月○○日です」
「キャッシュカード番号と暗証番号を、順に、ゆっくりした口調でお願いします」
これ自体がフィッシングだったりして(実際には各都道府県警がやっているようです。誤解なきよう)。
いろいろ見てみると、迷惑、苦痛を覚えているのに、自分ひとりで抱え込まざるを得ないものに対して、110番は設けられるようである。
迷惑、苦痛なのに、自分だけではいかんともしがたい――重要なものが忘れられているのではないか、と思うのだ。
オヤジギャグである。