フジのバレー中継

 いつもながらに、フジテレビのバレーの放送はひどいと思う。


 ジャニーズの子供達が「ニッポン! ニッポン!」と騒ぐのは、我慢しよう。別にバレーボールに関係ないことだし、その間だけ、チャンネルを変えればいい。


 しかし、あの編集はどうにかならないものか。


 フジテレビのスポーツ放送だということを忘れて、うっかり中継だと思って見ていると、第2セットの後に、突然、第4セットの中盤になったりする。
 そうして、ようやく、「ああ、これは録画で、しかも編集してあるのだ」と気づく。


 放送時間は2時間と決まっているので、残り時間で勝敗が見えてしまうこともある。


 例えば、日本がセットカウント1-2で、放送残り時間15分、第4セットなら、これは日本がそのセットを落として負ける、ということを意味する。
 なぜなら、15分で第4セット、第5セットを放送できるわけがないからだ。


 スーパーで成り行きが読めてしまうこともある。
 右上に「日本、歴史的勝利なるか」などと書いてあれば、現実世界では試合が終わっているのだから、「歴史的勝利」とやらはならんのだ、負けるのだ、とわかる。
 実にシラケる。


 おそらく、2時間という放送枠は決まっていて、その中に収まるように、ということなのだろう。フジテレビとしては、延長して放送するほどの商品価値はなく、ならば編集して最後まで見せるようにしよう、と。


 それはそれで仕方ないことだと思うが、せめて画面のどこかに「録画」と入れるのが、放送局としての筋だと思う。
 少なくとも、だまされた感はなくなる。