塵も積もれば

 本を出して以来、何度も宣伝めいたことを書いて、このページを私物化している(私物だが)。
 いい加減、うんざりしている人も多いだろうが、今日も自著について書くのだ。


 何しろ、本の販売については、私にもいくらかの責任というものがある。
 印刷があがってから、編集の方と打ち上げをやり、おでんを奢ってもらった。その費用くらいはペイしないと、申し訳が立たないのだ。
 じゃあ、印刷費はどうなんだ、人件費はどうすんだ、と迫られると、そこまでは責任持てないのだが。
 まずは脱出路を確保しておく、というのは、特殊任務に携わる際の、私の基本姿勢である(これを称して卑怯者ともいう)。


 それはともかく、楽天ブックスに、自著の紹介文を書いた。


・楽天ブックス「当面の敵」


 見終わったら、右上のほうにある。黄色いボタンを押していただきたい。
 そうすると、間違って本を買ってしまい、私と出版社と楽天ブックスが大笑いなのだ。三方一両得。あなた以外は、全員、いい思いをする。素晴らしいではないか。*1


 まあ、それは冗談として、読み返すと、無駄に長い紹介文である。
 人の家に行って長っちりすると嫌がられる(私の得意技だ)。無駄に長い文章も同じである。


 長々書いた割には、本の内容がさっぱりわからないが、これは仕方がない。なにしろ、この日記に書き飛ばしてきたバカ文を並べたバカ本だから、説明のしようがないのだ。


 ただ、紹介文に書いた、「“本を買わなくても、ネットのほうの日記を読めばいいや”という人もいるでしょうが、そこはそれ、本の効用というものがあります」というところだけはポイントで、要するに本のほうでは、文章を選んであるんですね。


 日記のほうは、ご覧の通り、ほぼ毎日書いている。毎日となると、そうそう面白いことを書けるものではない。少なくとも、私には無理だ。
 たぶん、年間で三百数十本は書いているだろう。本ではその中から、1年につき、10〜15本ほどをチョイスしている。
 数打ちゃ当たる。そのくらいのパーセンテージなら、読むに耐える文章もあろうというものだ。


 塵も積もれば、山も積もる。
 ……じゃなかった。わざとらしい。
 塵も積もれば、雪も積もる。
 いろいろ、積もるね。
 そうではなくて、塵も積もれば山となる、なのである。


 もっとも、山になっても塵は塵、と看破されると、即座に脱出しなければならなくなるのが痛いところだ。


▲一番上の日記へ

*1:実際には、もっと先のページで注文を確定するまで、購入したことにはならないので、ご安心ください