宗教とは別の意味で、日本には仏教徒が大勢いる。
そのココロは、フランス信仰、悪くいえばフランスかぶれというやつで、男の代表はおそ松君に出てくるイヤミ、女の代表はフランソワーズ・モレシャン。……って、彼女はフランス人か。
まあ、フランスのブランド品を愛する女性は多いし、フランス料理(最近はフレンチということのほうが多いらしい)のあれこれにうるさい人もいる。
彼ら・彼女らに共通するのは、どこかに仏教徒以外を見下す態度がある、少なくとも仏教徒以外からはそう見えることだ。
仏教徒は戦後の日本社会において、多数派になったことはないけれども、常に無視できないパーセンテージを占めてきた。
しかし、バブルの頃くらいからであろうか。別の信者がのしてきた。
伊教徒、である。
どこか重たい仏教徒、大味で何となく田舎くさい(あ、こういうのは「地方色豊かな」と言い換えなければいかんのか)米教徒に対して、伊教徒はカジュアルさ、軽やかさ、鮮やかさ、パンツェッタ・ジローラモを武器に勢力を伸ばしてきた。
まさに、諸行無常の響きあり。日本はやはり仏教国なのかもしれない。