ま、しかし、世の中、上には上がいるもので、山下洋輔の昔のエッセイにこんな一節がある。あるシンバル奏者が――。 シンバルの出番の数10小節前(そこはまだppだった)に立ち上がってかまえた途端、手に持った皮紐が切れるというこの上ない不運に出くわした。…
わたしは不器用で――なのか、たるんでいるせいかわからないが、手に持っているもの、つかもうとしたものをよく落っことす。 飯を食っていて箸やフォークを落っことす、なんていうのは日常茶飯事で(文字通りだ)、飯屋で店のオネエサンに代えてもらうよう頼む…
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