座る

 一昨日のコメント欄に書いたが、じっと座っていることに耐えられない。


 これは昔からそうで、小・中学生の頃、授業でずっと机についていることが苦痛でしょうがなかった。
 よく先生にツッコミを入れてまぎらわしていたが、同級生には大いに迷惑だったろう。本当に申し訳ありませんでした。と、誠意の全くない謝罪をしておく。


 高校に入ると、「授業というのは、寝ておればそのうち終わっているものだ」という、しごく単純な真実を発見した。
 なぜもっと早く気づかなかったのかと、地団駄を踏んだものだ。コノ、コノ、コノ。


 要するに、わたしは「辛抱のできない子」なのである。


 今、やっているように文章を書いたり何だり、作業をしているとさほど問題はない。
 日によっては十時間以上、座って仕事しているときもある。仕事に倦むことはあるけれども、座っていること自体に倦むことはない。


 してみると、座っていることに耐えられないというより、受け身でずっといるということに耐えられないのかもしれない。


 映画・演劇の類も、実は苦手だ。


 映画は好きだが、映画館で2時間座っているのは苦痛である。
 よほど面白い映画ならいいが、そこそこ面白い映画くらいだと、1時間経ったあたりで、何とも言い難いムズムズ・イライラが湧いてくる。
 映画のエンドロールが出ると、映画を見た満足感より、終わったというホッとした感覚のほうが先に立つ。


 だから、映画は家でDVDを見ているほうが好きだ。
 酔っぱらって溶けかかりながら見ているのが、至福の時である。天国なんていらないね。


 映画館で見るときは、頭がパーになるように、なるべくビールの飲める映画館を選ぶことにしている。パーになって映画を見ているときは、ムズムズ・イライラが起きない。


 そんなわけで、人生最大の苦痛は海外旅行の飛行機だ。
 ヨーロッパへ行く十数時間なんて、拷問に近い。シベリア上空で「いいから、ここで降ろしてくれ!」と思う。


 なので、基本的に仕事以外で海外旅行はしない。


 考えてみれば、随分、損な気もするが、まあ、そういうふうになってしまっているのだ。仕方がない。


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「今日の嘘八百」


嘘百四十八 達磨大師はトイレに立たなかった。