没頭

 ブログのデザインを変えてみた。


 わたしはこういうことになると、中途半端な完全主義者(変な言葉だが)になってしまい、「ここはこうしたい」、「これはイヤだなあ」と、あれこれいじっているうちに夜中までかかってしまった。


 没頭して、あっという間に時間が経つのには、独特の快感がある。


 仕事のほうでも同じように没頭できればいいのだが、こっちはなかなかそうはいかない。


 資料を読んでは眠くなり、気分転換と称して外に出ては無意味にうろうろし、夕刊が届いたといっては読み始め、3行書いてはため息をつき、2行書いては涙ぐむ。


 仕事というのは、収入よりも、他人からの評価よりも、没頭して夢中になれる人が一番幸せなんではないか。


 といって、じゃあ、わたしの場合、この手のデザインを仕事にすれば幸せになれるかというと――客がつくつかないは別にして――きっと、仕事になったらなったで、やっぱり、ため息ついて涙ぐむのよね。


 ああ、はれ。いかんともしがたい。

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「今日の嘘八百」


嘘五百五十七 協会の理事会が終わった後、会議室には人数分の金属バットが転がっていたという。