深読み

 この2つのリーグ、キャッチフレーズが対照的で面白い。


 bjリーグのほうは、


バスケがしたい!


 JBLスーパーリーグが衣替えする日本バスケットボールリーグのほうは、


BASKETBALL FOR ALL
全ての人々のためにバスケットボールはある


 あくまでわたしの深読みなのだが、bjリーグの「バスケがしたい!」は、「協会のお偉いさんの言う理念だの、都道府県協会との兼ね合いなんぞどうでもいい。おれらは単にバスケがしたい!」と読める。


 一方、日本バスケットボールリーグの「全ての人々のためにバスケットボールはある」は、「おまーら、勝手に出ていきやがって。自分のことしか考えてないだろ。おれらは全国各地の人のためにやってるんだ」と読める。


 袂を分かった経緯を踏まえると、キャッチフレーズでまで喧嘩しているように見え、素敵である。


 ま、しかし、プロ・リーグのキャッチフレーズとして見ると、日本バスケットボールリーグの「全ての人々のためにバスケットボールはある」はダメである。お客さんに「試合を見に行こうか」と感じさせない。
 都道府県を行脚する、今までの実業団リーグの感覚をひきずっているのだろう。いかにも内向きの言葉遣いである。


 プロとして興業するなら、「お金を払って見にきてくれる人々のためにバスケットボールはある」という姿勢が必要だと思う。