危機一発

 007シリーズに「007 危機一発」という映画がある。


 もっとも、これは初公開時に配給会社がつけたタイトルだそうで、原題は「007 From Russia With Love」である。
 日本でも、後に「007 ロシアより愛をこめて」というタイトルに変更された。確かに、こっちのほうが見てみたい気にはなる。


「危機一発」という表現は、あまり見ない。普通は「危機一髪」である。
 配給会社が間違えたのか、確信犯的にそうしたのかは知らない。映画も、昔々、見た気がするが、内容は覚えていない。


 スパイ映画なのに、危機がたった一発しかないのは、どうよ、とは思う。上映時間だって1時間半から2時間くらいはあるだろうに、もつのだろうか。


 いや、まったく余計な心配だが。


 そんなことより、今日、問題にしたいのは、ジェームズ・ボンドが危機に陥って、リポビタンDを飲んだらどうなるのか、ということだ。
 タイトルは、ずばり、


「007 ファイト一発」


 と、こうなるのだろうか。


 例によって、ジェームズ・ボンドが敵の女スパイとデキてしまう。で、祖国を裏切った女スパイは組織に追われ、ジェームズ・ボンドと逃げる。
 なんだかんだといろいろあって(想像するのが面倒くさい)、女スパイは崖から転落しそうになる。


「ファイトォ!」
 と、上から声をかけるジェームズ・ボンド
「イッパーツ!」
 と、片手でつかんだ石をたよりに、崖をよじ登り始める女スパイ。


 さすがタウリン1000mg配合である。鷲のマークの大正製薬である。


 ま、崖をよじ登ってチューした後で、女スパイは撃たれることになっているんだけどね。たいがい、これがまた。


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