この、はてなの日記では、キーワードのページから、その言葉の含まれる日記へとリンクが張られている。
たとえば、「オクターブ」というページを見ると、「『オクターブを含む日記』」として、昨日(11月22日)の私の日記がリストの中に含まれている(今、「オクターブ」と書いたので、今日の日記もリンクされるはずだ)。
リストの中の「稲本喜則の日記」をクリックすると、私の日記を見ることができる、という寸法だ。
また、誰がこの日記を読んでいるのかはわからないが、どこのページから飛んできたかはわかるようになっている。ただし、私は非公開の設定にしているので、私以外の人は知ることができない。
仕掛けは知らないのだが、たぶん、リンクをたどって来た人だけが表示されるのだと思う。
だから、エロ・サイトを見た後で、ブックマークからここに来た方はご安心いただきたい。バレないからね、加藤君。
まあ、読者を特定することはできないし、特定する気もない。だから、エロ・サイトからだろうが、秘密結社のサイトからだろうが、どこから来ていただいても、いっこうに構わないのだが。
さて、なぜこんなことをぐだぐだ書いているかというと、たとえば、11月18日の日記(id:yinamoto:20041118 )である。
「知らないということはドストエフスキー作「罪と馬鹿」なのである」と、しょうもない冗談を書いた。
その結果、「ドストエフスキー」という、はてなのキーワード・ページから、4名もの方にお越しいただいた。
当日の日記の内容はドストエフスキーとはまったく何の関係もなく、大阪の南港をワヤクチャに書いただけである。
ドストエフスキーのキーワード・ページから来られた方は、当然、ドストエフスキーに興味があるのだろう。
「あ、こいつは馬鹿だ」ということは3秒でわかったろうけれど、何やら、申し訳ない気がするのである。
これまでにも、これに類することはままあって、「国歌斉唱」、「君が代」、「テロリスト」、「伊豆の踊り子」、「クロイツフェルト・ヤコブ病」などなどのキーワードからお越しいただいた方々もいる。
上記の言葉はすべて本題とは無関係に、しょうもない冗談の一部として記したものだ。
これらの言葉に興味をお持ちの方は、たぶん、ほとんどがシリアスな問題意識をお持ちの方だろう。誠にもってアイスミマセン、というより他にない。
が、一方で、私の中の邪気が頭をもたげてもくるのである。
シリアスそうなキーワードをガンガン並べると、どうなるのだろう。シリアスな人がやってきては、次々と落胆するのだろうか。
サルトル、実存主義、現象学、ヘーゲル、カント、ソクラテス、フーコー、ハイデガー、オゾン層破壊、包括的核実験禁止条約、関税と貿易に関する一般協定、ゲーテ、ドッぺルゲンガー、ゲシュタルト心理学、正法眼蔵、法華教、資本論、ガンジー、ダライ・ラマ、チェ・ゲバラ、日本共産党、ジェンダー、中ピ連、二宮金次郎
これだけのうち、どれだけがキーワードになるのかはやってみないとわからない。
が、今後のアクセスと、人々の落胆が楽しみである。世の中、シリアスな人間ばかりじゃないのよね。ウヒヒヒヒ。
なんつーか、アリジゴクの喜びであります。