私と憲法

 タイトルを書いたら、昔の社会党の作文みたいで笑ってしまった。
 おれは1966年生まれだから、現行憲法の施行(1947年)から約20年後に生まれたことになる。
 改憲論者のうち少なからぬ人が「現行憲法はアメリカから押し付けられたものだから、自主憲法を制定すべきである」と主張している。
 アメリカから押し付けられた、という言い回しがどの程度正しいのか、おれにはわからない。ただ、1966年生まれのおれにとって、現行憲法は「日本に誕生した途端、昔の人から押し付けられたもの」である。考えようによっては、ほとんどの人にとって憲法とは押し付けられるものと言える。
 憲法の内容については、今後の国家の制度がどうあるべきかという視点から議論して、不都合があればその部分を改めればいいと思う。押し付けられた云々はあんまり関係ないんではないか。
 もっとも、その内容が自民党の改正草案のようなメロドラマみたいなものになるんなら、改定しないほうがマシだと思うが。