ショショローザ、合唱

 南アフリカの歌「ショショローザ」についてネット上でつらつらと見ていたら、いい感じのビデオを発見した。南アフリカの中学校の合唱らしい。

「ショショローザ」は元々は労働歌だそうだ。ワールドカップなどの大きなスポーツイベントで大合唱になることもある。南アフリカらしく三和音で構成されるシンプルだが、伸びやかなメロディが素晴らしい(元々はジンバブエの歌らしいけど)。
 ビデオは、最初のほうは探っている感じだが、その後一気に波に乗る。歌もいいのだが、歌っている生徒達本人の楽しんでいる感じが何とも言えずいい。内側から沸き上がってくる感じである。
 おれは合唱が嫌い、というか、正確には日本の学校教育的な合唱が嫌いで、「みんなで声を合わせて」真面目に一生懸命に、というのが性に合わない。夢だの明日だの、歌っている自分たちが信じているように見せながら、その実、ある種の大人が喜ぶ少年少女像を演じさせられている感じも嫌である。翼をください、って、本当は大してほしくないだろ、そんなもん。
 しかし、紹介したビデオの生徒達はいい。心から歌を、あるいは友達とこの場にいることを楽しんでいるように感じられる。日本に、こんなふうに心から楽しんで、それをあけっぴろげに表せる生徒達はいるだろうか。文化、簡単に言うと、生まれてから見るもの、聞くものの違いから来るのかねえ。