昨日、渋谷の文化村で開催されている「地球を生きる子どもたち」展を見てきた。
写真が発明されて以来の、さまざまな子供達の写真が展示されている。日本の明治期から現代までの写真が1/3ほど。あとが、世界各国の子供達。
「へえ。この時代のこの地域の子供って、こんな感じだったんだ」というものが半分、もう半分が報道写真的なものだ。
戦争や災害の被害にあっている写真、国家なり、組織なりに行動や思想を――おそらくは本人がその意味に気づかないうちに――強制されている写真(ナチスのパレードに参加する少年とか、ガスマスクをかぶって行進する日本の女学生とか、民兵組織でライフルを持つ少年とか)も多い。
ただし、行動や思想を強制せずに子供を育てることもできないだろうから、そのへんの塩梅が難しい。
やや黒柳徹子(最後にやはり出てきます)、アグネス・チャン的傾向が強い写真展。
少なくとも近・現代史やドキュメンタリーに興味がある人には、見に行く価値がありますよ。インパクトのある写真も多いけれど、やはり、数の力というのは強い。
ただし、「今日は楽しいデートだ!」という人はやめておいたほうがいいと思います。たぶん、ふたりして重い空気になるから。