この手のタイトルで書き出した物書きは、たいがい、謙遜するものと決まっている。
「わたしが文章の書き方を指南するなど、おこがましいのだが〜」とかなんとか。
「だったら、よせ」と言ってはいけない。
こういうのは、まあ、手紙の時候の挨拶と似たようなもので、とりあえず書いておくベシというお約束である。その証拠に、「のだが」というフレーズが入る。
さて、文章の書き方だが、あまり難しく考える必要はない。
1. パソコンを立ち上げる
2. ワープロソフトを立ち上げる
3. キーボードを打つ
これで、たいがい、文章というのはできてしまう。
あるいは、
1. 紙を用意する
2. 筆やペンなどの筆記具を持つ
3. 紙に筆記具をおろす
という手もあるし、
1. マジックを持って公衆便所の個室に入る
2. パンツをおろしてしゃがむ、もしくは座る
3. 目の前の壁にイヤラしいことを書く
でも、よい。文章を書くだけなら、2は省略しても構わない。
以上、わたしの文章作法であった。
……そう呆れないでください。一息入れましょう。