応援のリズム

 今回のサッカー・ワールドカップ、応援の鳴り物が少ない気がする。


 持ち込みが禁止されているわけでもないようで、多少は聞こえる。しかし、あまり響かない。
 まあ、単にテレビの音声のせいかもしれないが。


 当たり前といえば当たり前の話だが、応援の歌やリズムには、応援している人々のセンスやリズム感の平均値が表れる。


 日本の場合は、「ニッポン、ドドドン」とか、「ヤナーギサーワー、ドンドンドドドン」というパターンがよく出る。
 単調でビート感がないので、わたしは好きではない。言っちゃあ悪いが、日本代表サポーターのセンスやリズム感の平均値は、あまり高くない。


 あのパターンも、ほんのちょっと手を加えるだけでリズミカルになるのになあ、と思う。
 最後に16分音符の「ド」を付けて、「ニッポン、ドドドーンド、ニッポン、ドドドーンド」とか、「ヤナーギサーワー、ドンドンドドドーンド、ヤナーギサーワー、ドンドンドドドーンド」とやればいいのだ。


 4分音符を4、8分音符を8、16分音符を16などと、音符を数字で表すとこうだ。


 普通の「ニッポン、ドドドン」は、


ニッ・ポン、ド・ド・ドン
4  4  8 8 4


 である。


 わたしのオススメの「ニッポン、ドドドーンド」は、


ニッ・ポン、ド・ド・ドーン・ド
4  4  8 8 付点8 16


 だ。最後の「ドン」という4分音符を、付点8分音符と16分音符に分けただけなのだが、これで繰り返しのグルーブ感が生まれる。


 さらに、


ニッポン、ドドドーン


 と、2拍目、4拍目を強調すると、オフビート(ジャズやロック、R&Bなどのリズム感)のビート感を出せる。