どういう思考回路をしているのか自分でも理解に苦しむが、わけのわからないことに気づくことがある。
たとえば、今朝は、起き抜けに、“イタリア料理に関する言葉と姓を組み合わせると、バカっぽく響く”ということに気づいた。
最近はプロレスラーかお笑い芸人以外にはあまりいないようだが、カタカナ名+姓を名乗る人がいる。フランキー堺とか、テリー伊藤とか、その手の名前だ。
このカタカナの部分をイタリア料理に関する言葉にするのだ。たとえば、
カルボナーラ稲本
バカっぽい。
ゴルゴンゾーラ稲本
バカ2っぽい。
カルパッチョ稲本
バカ3っぽい。
「イタリア料理に関する言葉」と言って、カルボナーラとゴルゴンゾーラとカルパッチョが出てくるところが貧しいが、料理にあまり興味がないので、許していただきたい。
他の国の料理だと、なかなかこうはいかない。
ハンバーガー稲本
頭が悪そうではあるが、バカという感じではない。ハンバーガーを料理と言っていいのかどうかは、別にして。
バカには開かれた陽気さがあり、人をある種の幸せに導く。しかし、ハンバーガーにそれは感じられない。大味なだけだ。
フランス料理だとどうなるか。
ポトフ稲本
ブイヨン稲本
まあ、多少バカだが、イタリア語ほど、激しく幸せなバカではない。
実はフランス料理に関するカタカナ用語をいろいろ出してみようと考えたのだが、この2つと、あと「フォアグラ」、「トリュフ」、「ソテー」しか出てこなかった。
人間、それでも37歳までは生きてこれるのだ。38歳以降は知らない。
イギリス料理はどうか、と考えてみたのだが、「フィッシュ&チップス」、「サンドウィッチ」しか思い浮かばない。まあ、あの国にはその2つしか料理がないのだろう。
中華料理だとどうか。
まず、漢字だとあまりバカっぽくはならない。
青椒牛肉絲稲本
なんだか、私自身がピーマン、牛肉、タケノコと一緒に炒められてしまいそうである。カタカナにすると、どうだろう。
チンジャオロースー稲本
こっちの方がバカっぽいが、ちょっとひねりすぎの感もある。
カタカナ部分はシンプルな方がいいようだ。
チャーハン稲本
は、ストレートにバカっぽい。
テンシンハン稲本
になると、バカの大王という感じがする。「ハン」の部分が「チンギスハン」の「ハン」を連想させるからだろうか。
和食はカタカナ表記をすると違和感のある用語が多い。
チャワンムシ稲本
では、どうも、「茶碗蒸し」に思えない。そういう名前の虫がいそうである。
テンプラ稲本
スキヤキ稲本
スシ稲本
は、まあ、カタカナでもイケるが、これは外国人の「スシー、スキヤキー、テンプラー」が定型となって、半ば外来語化しているからだろう。
意外な線にバカっぽいものがあって、
ニシンソバ稲本
はイケそうだ。
コンニャク稲本
はバカっぽいというより、写実的というべきかもしれない。
なお、料理とは関係ないが、私がカタカナ名+姓の最高傑作として尊敬しているのは、この方である。