昨日、ふと「ほうれんそう」って、何だっけ、と気になった。
「ほうれんそう」とは、サラリーマンの心得である。
確か、最初に入った企業の新人研修のときに教わった。
「ほう」が「報告」、「れん」が「連絡」というのはすぐに出てきた。
ところが、最後の「そう」が何か思い出せない。
うーん、としばらく考え込んだ。
「報告、連絡、早退――帰っちゃいかんか。報告、連絡、掃除、でもないよな。掃除も、ま、大事だけど。報告、連絡、創造――いや、そんな大げさなことでもない……」
などと、時間を随分無駄にした。まあ、わたしの場合、無駄が服を着て歩いているようなものなので、かまわないのだが。
「報告、連絡、送別会。それじゃ、社長シリーズの三木のり平だ。パーッと行きましょう、パーッと。うーん、報告、連絡、隠蔽。隠しちゃいかんよな。だいたい、『ほうれんそう』になってないし」
こういうのは、いったん、出てこないとなると、なかなか出てこない。気持ち悪さに耐えきれず、少々悔しさを覚えつつ、インターネットで検索した。
答は「相談」であった。わかってしまえば、なーんだ、である。
報告、連絡、相談。まあ、企業のリコール隠しや不祥事の隠蔽工作の際にも、必ず行われることではある。サラリーマンにとって、大切な心得だ。
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「今日の嘘八百」
嘘百九十四 企業に、新入学児童に対するデリバティブ取引が認められることになった。