過敏性腸症候群について調べていて、こんなページに行き当たった。
中に、こんな文章がある。過敏性腸症候群についての記者会見での出来事だそうだ。
驚いたのは「緊張やストレスでお腹を壊す、眠れない。日本人は欧米人に比べて、この病気にかかりやすいのではないですか」といった質問が数多く出されたことだ。記者たちとしては、「日本人には、この病気は多い」という答えを引き出すための質問だった。
この手の質問をする記者がいるのは何となくわかる。よきにつけ悪しきにつけ、日本人の特殊、特別なところを書きたいのだろう。おそらく、そういう文章を好む読者が多いのだろうと思う。
記事の続き。
「いや、他の世界の諸国と同じ割合です」兵庫医科大学内科学講座(上部消化管科)の三輪洋人主任教授は、記者会見でそう答えたものである。「日本人の気質っぽい、と見られるかもしれないが、日本人の頻度は、世界と同じ。逆にいえば、世界中が悩んでいるのです」(三輪教授)
おれは日本人論にはちょっと辟易としている。そんなに日本人、日本人と語らなくたっていいじゃないか、と思うのだ。
まあ、だからといって、「日本人は自分を特殊、特別と思いたがる。」と結論してしまうと、それもまた変な日本人論もどきになってしまうけれども。