ゾーンに入る

超一流のスポーツ選手はごくまれに「ゾーンに入る」ことがあるという。野球のバッターなら、ボールが止まって見えたり、非常に大きく見えたりする。そいつをカチコーンと打つと、逆転の大ホームランになったりするわけだ。

集中力が極端に高まると、脳が普段とは違った物事の捉え方をするのだろうか。一度、体験してみたい気はするが、まあ、凡人には一生ないことだろう。

もっとも、凡人がゾーンに入るとロクなことはない。通勤途中の電車でゾーンに入ってしまい、電車が止まって見えて会社になかなか着かないとか、ウンコをして下を覗くと非常に大きく見えたりとか(申し訳ない)、書いている企画書の文字が止まって非常に大きく見えたりとか、不便なことこのうえない。

重いものを持ち上げようとして、腰にピキッ、と激痛が走った瞬間ゾーンに入ったりすると・・・最悪だ。凡人には凡人のそれなりの日常が幸せなのだ。たぶん。おそらく。知らんけど。