雑な思考

 おれは頭が粗雑だが、それでも「そりゃあまりに雑じゃない?」と思うような議論に出くわすことがよくある。思いつくままにあげてみよう。

「民衆」
庶民、大衆なんかも同じだ。そんな雑にくくって、なにか身のある話ができるのだろうか。

「日本人」
まず、日本国籍の持ち主のことを言っているのか、民族的な話をしているのかがごっちゃになっていることが多い。民族の話にしたって、民族という概念自体が実は便宜的なもので、実体は曖昧漠としている。根拠が曖昧な土台のうえで勝手な妄想が広がっている印象もある。広告コピーなんかでよく「日本人は××だ」などという言い回しを見かけるが、そんなに雑に語るなよな、といつも反感を覚える。

「右翼、左翼」
おれはこいつが雑な割に異常に広がっている見方だと思っている。右翼、左翼などという分け方に従っているかぎり、実のある議論にならないんじゃなかろうか。なぜこんな雑な分け方で話をしているのか、はなはだ不思議である。

 おそらく、日本人の民衆は右翼、左翼関係なく雑なくくりで話をしたほうが考える手間が省けて楽なのだろう、と雑にまとめておく。

追記:時間がなかったので、雑に書きました。