地域密着

 さて、bjリーグは、このプレーオフの盛り上がりを次の、特にレギュラーシーズンに持ち越したいところだろう。


 まあ、プレーオフプレーオフだからこそ盛り上がるのだが、その半分の盛り上がりでもレギュラーシーズンにあれば、リーグ、チームともに万々歳だろう。


 レギュラーシーズンの観客数を見ると、だいたい、一試合に1,000〜2,000人。新潟だけが突出していて4,000人台の観客数を稼いでいる。


 新潟はJBL時代からずっとプロ化と地元への浸透を図っていたという。昨日の試合では、ファンのチームに対する思い入れの深さを感じた。


 1993年、Jリーグが「地域密着」と言ってスタートしたとき、わたしは「ンなこと、できんのかねえ」と斜に構えて見ていた。
 何しろ、当時、日本にはプロのチームスポーツがプロ野球しかなかった。人口100万人以上の大都市でしかやっていけまい、と勝手に信じ込んでいた。


 そのJリーグは、初期の変なブームが終わり、地道にチームを存続する、身の丈に合った経営ができるようになったようだ。


 バスケットボールはコート内の選手が5人。総勢でも、十数人の選手がいれば済む。人件費や移動費・宿泊費などはそれだけ安くあがる。


 試合展開が早くてコーフン的状況が生まれやすく、しかも、野球やサッカーよりはるかに近くで選手を見ることができる(身長の高い選手が多いので、観客席からハイタッチだってできるのだ)。
 目の前でバコーンとダンクを決めたり、ルーズボールに飛びついた選手が飛んできたりする姿は迫力がある。


 もしかしたらサッカー以上に地域密着(固定ファンの獲得)に向いているのかもしれない。