昨日、有明コロシアムで、bjリーグ東京アパッチ大分ヒートデビルズを見てきた。
 bjリーグは昨年、日本バスケットボール協会からおん出るような形でできたプロ・リーグだ。


 しかし、会場の雰囲気が寒々しく、前半を見ただけで出てしまった。
 試合自体は接戦だったのだが、熱が感じられなかった。


 何しろ、会場が広すぎる。
 有明コロシアムは1万人収容だそうだが、観客数はbjリーグの発表では1,608人。
 上のほうの席は閉鎖されていたから、観客の密度はまあまあ。しかし、広い会場の空気の寒々しさは隠しようもない。


 東京のホームゲームで、応援のやり方はMCとDJが客席を煽る、というスタイル。しかし、広い会場ではMCの声が空しく反響するばかりだった(チーム側主導で応援を強要されて、シラけた、というのもある)。


 会場の広さは観客の盛り上がりに大きく影響すると思う。


 例えば、東京ドームのプロ野球の試合で、自分ひとりが観客だと想像してみていただきたい。たとえ、いいプレーが目の前であったとしても、見ていてあまり盛り上がらないと思う。


 実業団のバスケットボールの場合、東京ではもっぱら代々木第二体育館が会場になる。
 代々木第二体育館は狭いけれども、その分、観客の密度が高くなり、選手との距離も近く、熱が生まれやすい。


 東京アパッチは、「プロ・チーム」ということで、張り切って大きな会場をホームにしたのかもしれないが、適度な密度感は大事だ。
 1万人の会場をホームにするのはまだまだ早い。逆効果ですらある。


 大阪でbjリーグの試合を見た人の話では、会場は狭いけれど、いい雰囲気に盛り上がっているそうだ(大阪エヴェッサが勝っている、ということもあるのだろうけど)。
 リーグの問題というより、チームの運営の問題なのだろう。


 東京アパッチのウェブサイトはこれ↓。


東京アパッチ


 カッコをつけたいのかもしれないが、見たい情報になかなかたどり着けないし、親しみもわかない。ズッコケた“クールさ”は必要ないと思う。


 初めてのシーズンで、いろいろと試行錯誤の段階なのだろうが、もっと観客に「楽しい!」、「身近」と感じさせる工夫をしないと、厳しそうだ。


 熱を感じさせる何かが増えるのはいいことだ。頑張ってもらいたい。
 まずはもっと小振りな会場をホームとすべきだろう。大きなヤカンではなかなかお湯がわかないが、小さなヤカンなら沸騰しやすい。


 バスケットボールが野球やサッカーに比べていいのは、選手をずっと間近に感じられるところだし。


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「今日の嘘八百」


嘘九十二 最近、おれはだいぶセクシーだ。