改革案

 プロ野球側も、毎年、時間短縮についてあれこれ試行錯誤はしているようだが、いっこうに短くならない。たぶん、短くならないスポーツなのだと思う。


 わたしは、以前から、野球の試合は6回か、せいぜい7回で終わりにしたらどうか、と提案している。
 投手を中心に保有選手の数を減らせるし、試合が終わった後で、居酒屋で一杯やって試合談義、なんて楽しみもしやすくなる。


 しかし、賛成された試しがない。たぶん、誰も聞いちゃいないからだろう。


 昨年のプロ野球改編騒動を見ていて思ったが、プロ野球ファンには保守的な人が多い。
 昨年は1リーグ制がファンに拒否された。しかし、もし今まで1リーグで、1950年のように2リーグに分裂、という騒ぎが起きたら、ファンは分裂に反対したんじゃないか。


 いや、ここらはあくまで想像だけれども。


 プロ野球改革については他にも腹案がある。


 以前、最下位になったチームは、翌年、ユニフォームの乳まわりだけ穴をあけてプレーするようにしたらどうか、と、提案した(id:yinamoto:20050616)。
 一部の失笑を買っただけで、球界には何の波紋も広がらなかった。


 もうひとつ、いっそ、3リーグ制にする、という案もある。
 セ・リーグパ・リーグ、そして、ヘ・リーグ(ヘナチョコ・リーグの略)の3つだ。


 これは一種の2部制だ。各リーグ4チームでリーグ戦を行う。セとパの最下位チームは、翌年、ヘに降格する(ヘの上の2チームはセ、パに1チームずつ上がる)。
 日本シリーズは今まで通り、セとパの優勝チームの間で行う。


 どのチームも、「ヘ行き」は嫌だろうから、降格争いで盛り上がるはずだ。ヘはヘで、各チーム、へからの脱出を目指し、必死こく。
 一方、ヘの下の2チームは相当、よどんだ空気になり(なんたって、「ヘの4位」だ。意気の上がろうはずがない)、監督と選手の不和、フロントのお家騒動で、ストーブリーグが盛り上がるはずだ。


 そうやって、何年もやっているうちに、セ・リーグパ・リーグのチーム編成も変わるはずだ(1回、ヘに落ちたチームは、再び昇格するとき、必ずしも元のリーグに戻らなくてもいいことにする)。ドーピングっぽい交流戦などやらなくても、毎年、新鮮な組み合わせが見られる。


 テレビのスポーツニュースで「では、続きまして、ヘ・リーグの試合結果です」という言葉を聞く度に、ヘ・リーグの選手達は恥ずかしさに悶えるだろう。そうやって、への屈辱と復讐心の中からプロ野球は再生するのだ。


▲一番上の日記へ