ムツカしいタイトルを書いてしまって自分でも笑ってしまうが、内容は大したことがない。
おれは会社に行くとき、目黒線から地下鉄の南北線を使って、六本木一丁目という駅で降りる。目黒線と南北線は乗り入れをしているから、一本で行ける。
六本木一丁目の次に溜池山王という駅があり、銀座線とつながっていて乗降客が多い。銀座線への連絡通路は後ろ側にあるから、乗客が少しでも近いところに乗ろうと考えるのだろう、朝方は後ろ側の車両が混む。この混み具合が極端で、後ろは乗り損ねるくらいにぎゅうぎゅうになるんだが、真ん中あたりの車両は余裕である。
目黒線〜南北線が遅れる理由は、たいがい、後ろの車両が乗り切れないくらいに混むせいだ。乗り切れないのに乗ろうとするから、一度閉まったドアからバッグか何かがはみ出て、またドアが開く。これを各駅でやるうちにだんだんと遅れていく。
乗客が移動時間を短くするために少しでも近いところに乗ろうとする考えはわかるのだが、その結果、乗り切れずに電車が遅れる。だったら、少し前の車両に乗って(移動時間の差はせいぜい数十秒だろう)電車が定刻に着くようにすればいいと思うんだが、人間心理とはそういうものではないらしい。
おれはそういうある種の愚かさをおもしろいなー、と思っている。