丸儲け

 今日は下種な話なので、ペアレンタルコントロールの必要な方はお子様の目を両手で隠していただきたい。
 明石家さんまに「生きてるだけで丸儲け」という言葉がある。あまり詳しいわけではないが、さんまは若い頃、家族方面に、世間一般の感覚からすれば相当に不幸な出来事があったそうである。そうした体験も反映しているのか。「生きてるだけで丸儲け」。いい言葉である。
 で、ここからいきなり話が下種になるのだが、東京あたりは暖かくなって、薄着の女性が増えた。街へ出ると、「歩いてるだけで丸儲け」である。ああ、生きててよかった。
 いや、おれが悪いわけではない。これはもう、DNAのせいというか、種の保存本能のせいというか、有性生殖システム確立以来の呪縛のせいである。
 一方で時々、気になるのだが、男性の丸儲け方面の視線を、女性はどういうふうに感じているのだろうか。逆に考えてみると、たとえば仮に、男が街を歩いていて、すれ違ったり、たたずんだりしている女性がちらちらと自分の股間を盗み見ていたらどう感じるだろう。やはり、嫌な心持ちがするものだろうか。ウレシハズカシイものなのか。
 世の女性のミナサンよ。今度、おれと街ですれ違ったら、おれの股間をたっぷり盗み見てほしい。これでは、ただの変態か。
 まあ、人木石に非ず、と白居易先生も言っておられる。女性のミナサン、季節はこれから夏に向かいますが、あきらめてください。違うか。シィマセン。