考えることと作ること

 失敗に終わった発明品を集めたこんなページに出くわした。まずはご覧いただきたい。

→ 「使ってみたら、やっぱりダメだった…」失敗に終わったトンデモな発明品22枚

 作った人がどこまで真面目だったのか、あるいは洒落だったのかわからない。モノによって違うかもしれない。
 ともあれ、この面白さは何だろう。「いやいや、さすがにそれはないでしょう!」というツッコミたくなる面白さもあれば、「ダハハ。これは考えつかなかった」という可笑しさもあれば、「ああ、おれも似たような想像したことあるなあ!」というあるあるの笑いもある。
 こういうバカバカしいモノ達がおれは大好きだ。それぞれの発想が可笑しいせいももちろんあるけれども、実際にモノとして作ったところが素晴らしい。
「わはは。こんなこと思いついたぜ」と考えて笑うことはできるし、それを話したり書いたりして人を笑わせることもできるだろう。しかし、それだけでは弱い。上記のページにある発明品の面白さ、強さは現に「モノ」として作られた、現物としてこの世に存在させた、というところから発していると思う。
「人から馬鹿だと思われても、やりたいと思ったらやるのがいいのだ」などとスティーブ・ジョブスのようなことを言いたいわけではない。それは褒められる道や感動させる道ではあっても、笑わせる道ではない。
 おれは「世界を変える」ものよりも、「世界を笑かす」もののほうが好きだ。愛せるぜ。