魔女が死んだよ、キンコンカン

 映画「オズの魔法使い」を見た。戦前の作品だが、今でも十分に楽しめる。まさに古典と呼ぶにふさわしい。

 映画の中に、人々を恐怖に陥れていた東の魔女が亡くなり、オズの国の人々が大喜びするシーンがある。「Ding dong, the witch is dead, the witch is dead♪」と、こびと達が歌い踊る。こういう歌である。

 著作権の関係で音声が削除されているが、シーンはこちら(ブログに埋め込めないので、リンク先でご覧ください)。

→ Ding Dong The Witch is Dead

「魔女が死んだよ、キンコンカン」と実に楽しそうだ。日本人であるせいか、おれは「人が(魔女だけど)死んだのになあ」と違和感を覚えてしまう。もし同じような内容のミュージカル映画を日本で作ったら、誰かの死についてここまで大喜びする演出をできるだろうか。

 この「Ding Dong The Witch is Dead」は子供向けのミュージカル・ソングとしてアメリカでは結構人気があるようだ。

「死んだ、死んだ」と子供達が大喜びである。おれの中に潜むPTA的それは問題ざます感覚が、うーむ、とストップをかけたがる。文化の彼我の違いというものだろうか。

 本居宣長先生や親鸞聖人にこれらのビデオを見せたらどう言うだろう。一休和尚ならこびと達と一緒に踊り出しそうだが。