J-POPジェネレータ

 最近流行っている歌というものにおれは興味がわかないので、日本の歌についてはせいぜい年末の紅白で「へー、こういうのが流行ってたんだ」と知るくらいである。ここ何年かの印象は中学校の合唱コンクールみたいな歌が増えているなあ、ということなんだが、実際にそういう歌が増えているのか、それともNHKがそういう歌を好んで選んでいるのかわからない。

「J-POPジェネレータ」いうサイトを教えてもらって、笑ってしまった。

→ J-POPジェネレータ

 アクセスするたびに新しいJ-POP風の歌詞を自動で生み出すという優れものである。ブラウザの更新ボタンをクリックするたびに新しい歌詞が表示されるはずだ。

 実際、おれの抱いているJポップの歌詞の印象はこんなふうである。誰にでも言えそうな一般的なことを 紋切り型の ありきたりな 月並みの 手垢にまみれた よくある ありふれた どこかで聞いたような 一山いくらの[以上、ジェネレータで自動選択していただいても結構だ]表現で歌うと、部屋で膝を抱えた男の子、女の子がヘッドホンで聴きながらうんうんと頷いてくれるというものである。例の女子高生が「てへ」と舌を出しながらこちらを見つめる萌え絵に通じる表現内容のパターン化、矮小化が進んでいるような気もするのだが、最近の歌をよく知らないので思い違いかもしれない。

 それにしても、昔のような、大人の男と女が夜の町で、みたいな歌を最近はとんと聞かない気がする。演歌が気息奄々なせいだろうか。また、とんと聞かなくても全然困らなかったりもするのである。