ハカ・バトルがコーフン的だ

 すこし前に紹介したラグビーニュージーランド代表(オールブラックス)とトンガ代表のハカ・バトル、何度見てもコーフン的でよい。

 くりかえしになるが、ハカというのはもともとマオリ族の戦士が戦いの前におこなう踊りで、それをオールブラックスがとりいれ、試合前に相手チームの眼前で踊るようになった。トンガ、フィジー、サモアの代表チームにもそれぞれ独自のウォークライ(戦い前の踊り)があり、トンガのものは「シピタウ」とよばれている。

 しらべてみると、このハカ・バトルは2003年のラグビー・ワールドカップ*1ニュージーランド×トンガ戦のもののようだ。試合前のとりきめではオールブラックスの後でトンガ代表がおこなう予定だった。しかし、オールブラックスのハカを見ているうちにトンガの選手達がコーフンしてしまい、どんどんシピタウを始めてしまったという。

 ムービーを見ると、0:19あたりで「ウィー!」という声が聞こえ、歓声がひときわ高くなる。おそらく、その時点でトンガ側が始めたのだろう。もう一回、どうぞ。

 選手同士の「てめえら、ぶっつぶしてやるぜ!」という気迫、というか威嚇の応酬がたまらない。舌を出してブララララ〜とやるオールブラックスの選手とか、アップで映るトンガ側の選手の「見たか、このヤロー!」的なしぐさとか、まさに大一番的雰囲気をもりあげる。カメラワークもすばらしい。奇跡的時間ではなかろうか。

*1:おれはサッカーのワールドカップより楽しみにしている。