花見とヤンキー

 家の近くに哲学の道がある。昨日は快晴で気持ちのいい日だった。花見がてら散歩に出かけた。

 当然ながら、観光客が多い。種々雑多、さまざまな人がいる。言葉を聞くと、中国系の観光客も多いようだ。わたしは京都に住み始めてまもないので詳しくはわからないが、少し前はそれほど多くなかったように思う。経済成長の効果というのはこういうところに如実に現れるのだろう。

 日本人ではヤンキー系のファッションが目立つ。絶対数が多いわけではないのだが、落ち着いた雰囲気の桜並木に合わないのだろう。景観破壊とまでいうと言いすぎだが、少しばかり興をそぐところはある。よく京都の土産物屋が修学旅行生向けに昇り竜のTシャツやなんかを売っているが、ああいう困った感に似ている。

「どんな格好したって自由だろ」と言われればそうなのだが、まあ、こういうことというのは難しい。おれはちょっとヤだね、と思う。