“We are the World”は何とかならんかったのか

 ハイチの地震救済キャンペーンのため、アメリカの歌手達が“We are the World”のリメイクをやったようだ。

→ We Are The World 25 For Haiti [OFFICIAL VIDEO] HQ

 昔にアフリカ救済キャンペーンとして原曲が公開されたときも思ったのだが、もう少しマシな楽曲は作れなかったのかと思う。「手のひらを太陽に」をみんなで仲良く歌っているような幼稚さがあって、聞くに耐えない。楽曲面の拙さをカバーしようとするせいか、過剰に思い入れたっぷりに歌ってみせるメンバーもいて、酷さに輪をかけている。まるで全員でセリーヌ・ディオンを演っているが如くである。それなりのミュージシャンもいるだろうに、音楽面で異議は出なかったのだろうか(あるいは出せない空気でもあるのか)。

 悪態は以上。以下は皮肉。

We are the World”を日本語に訳すとどうなるだろう。日本語には例の「は」と「が」の使い分けというのがあって、これがなかなかにニュアンスを変えてしまう。

「は」で訳すなら、

私たちは世界。

と相成る。これでも十分思い上がった感はあるけれども、「が」にするともっとひどい。

私たちが世界。

 いいえ。あなた達はアメリカ人です。