男飯

 男飯(おとこめし)とでも言うべきジャンルがあるように思う。あまり細かいことをやらずにガシガシと作って、ワシワシと食う。食い終わったら、「んまかった!」で締める。そういう飯。ガシ、ワシ、んまかった! の三段跳びである。

 この基準で言うと、カツ丼は意外なことに男飯ではない。あれは確かにワシワシと食って、「んまかった!」となるが、カツを揚げる段階で意外と繊細な調理が必要だからだ。逆にシチューなんていうのは結構乱暴に作っても何とかなるものだが、残念ながらワシワシとは食えない。スイーツ? 犬に食わせろ。

 今回紹介する男飯は、豚しょうが焼き丼である。

<材料(1名分)>


豚肉の薄切り 100g


キャベツ 葉っぱ2、3枚
長ネギ 1/2本くらい
(その他、冷蔵庫に余っていれば、ピーマンやナスなんかもよい)


「必殺のタレ」
酒 大サジ1
みりん 大サジ1
醤油 大サジ1
チューブしょうが チューブをぐにっと押して出てくる量


塩 テキトー
胡椒 テキトー


サラダ油


飯 丼1杯分

<作り方>


・まず上記「必殺のタレ」をカップに入れ、しゃしゃっと混ぜておく


・キャベツはテキトーにざくざく切る。一口サイズくらいが目安だが、バラついて全然かまわない。
・長ネギは1cm厚の斜めに切る
・ピーマンなら1cm幅、ナスなら1cm厚の輪切りにする


・丼に飯を盛っておく


・フライパンにサラダ油をひき(小さじ1くらいだが、テキトーでよい)、上記の野菜を放り込む
・強火でガンガン炒める。強火(強気)で攻めると、野菜がしゃきっとして良い
・野菜に油がまわったら、塩、胡椒をテキトーに振る
・ネギに焦げ目がついたあたりで丼飯の上に乗っける


・キッチンペーパーでさっとフライパンを拭き、サラダ油(やはり小さじ1くらい)をひく
・豚肉を炒める
・豚肉の色が変わったら、上記「必殺のタレ」を上にかける
・「必殺のタレ」はじょわわーと音を立てて煮え上がるであろう。そのとき、あなたはシヤワセ感を覚えるはずだ。覚えないようなら男飯とは無縁である
・「必殺のタレ」に汁気があるうちに、豚肉とともに、丼飯+野菜の上に乗っける

 以上である。後はワシワシと食っていただきたい。

 まあ、要するに豚肉のしょうが焼きを丼飯の上に乗っけた、というだけなんだが、肉汁と混ざった「必殺のタレ」が野菜およびその下の飯に染み込んで、んまいのなんの。

 面倒くさ満足度率*1はかなり高い。簡単なので、普段料理をしない方にもオススメである。お試しあれ。

*1:面倒くさ満足度率=満足度/面倒くささ