- 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- 発売日: 2004/09/15
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何日か前にオリバー・ストーン監督の映画「ニクソン」を見た。アメリカの第37代大統領リチャード・ニクソン(任期:1969〜1974)がウォーターゲート事件で辞任するまでを、生い立ちを振り返りながら描いている。特にニクソンの陰謀家としての側面に焦点を当てているが、多分にオリバー・ストーンの憶測が混じっているようだ。
バラク・オバマが大統領に就任したことで、過去の偉大とされる大統領がしばしば引き合いに出される。合衆国草創期の大統領達を別とすれば、トップ3は、リンカーン、フランクリン・ルーズベルト、ケネディだろう。
それぞれの在任中、人気や国民への精神的影響を別として、特に大きな業績とされるのは次のものだと思う。
リンカーン:南北戦争、奴隷解放宣言
フランクリン・ルーズベルト:大恐慌後の経済への対処、第二次世界大戦への対処
ケネディ:キューバ危機の回避
一方、ニクソンには次のような業績がある。
これらはいずれもとても大きな出来事だ。ニクソンは、戦後の東西冷戦の緊張をゆるめ、その後の国際政治を方向づけた人物といえる。形として残した業績だけ取れば、ケネディより上じゃないかとも思う。
しかし、ニクソンは、業績への評価はともかく、一般には偉大な大統領として取り上げられることは少ないようだ。ウォーターゲート事件の汚名がぬぐえないからか、そもそも暗くて信用できないイメージを与えるタイプだからなのか。
その人となり、内面が興味をそそる人物でもある。