笑う牛

 我々は思いがけないものを見ると、驚く。
 驚きながら、笑い出してしまうこともあるようだ。


 いや、安易に「我々は」といっしょくたにしてはいかんか。少なくとも、わたしは笑う。例えば、オリンピックなんかで出た凄い記録を見て笑う。
 ウサイン・ボルトの陸上100m世界記録のときなんて、ワハハハハハハハハハハ、と笑いのネジが飛んで、往生したものだ。もしかして、情動失禁というやつであろうか。


 何となくだが、自分が死ぬときにも、いろんなものの急激な変化に驚いて、ワハハハハハハハハハハ、と大笑いしてしまう予感がする。


「ヤツは笑いながら死んでいったよ」。
 そのときにはバーでスコッチをひっかけ、遠い目をしながら、噂していただきたい。


 次のリンク先の牛を見て、笑ってしまった。


→ 体重が1トンを超える小型の象と同じぐらい巨大な牛 - GIGAZINE


 何なのだろうか、この面白さは。


 ただデカい、というだけなのだ。ホルスタインが。


 ありえないことがありえると笑ってしまうのだろうか。


 次の牛も笑った。ワハハハハ。


→ 世界一太いツノを持つ牛 - GIGAZINE


 ツノは凄いが、この牛、ラーチ君、のんきそうというか、顔が可愛らしいところもポイントが高い。何だかトボけている。


 これがシカゴ・ブルズのロゴみたいな怒っている牛だったら、笑えない気もする。