- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2008/07/25
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「世界最速のインディアン」といっても、やたらと足の速いネイティブ・アメリカンのことでもないし、ものすごい早漏のインド人のことでもない。
実在の人物をモデルにした映画だ。主演はアンソニー・ホプキンス。時代は60年代終わり頃。
ニュージーランドの田舎町に住むジイサンが、インディアンというバイクを改造し、世界最高速300km/hオーバーに挑戦するオハナシ。
このジイサン、1920年(!)に買った、最高速87km/hしか出なかったバイクを、長年かけてコツコツ改造してきた。でもって、どこまでスピードが出るのか知りたくて、アメリカのボンヌヴィル塩平原で行われる大会に出かける。
一種のロードムービーで、ジイサンは旅の途中でいろんな人に出会う。彼らの少しずつの手助けを得ながら、ボンヌヴィル塩平原にたどりつく。
出てくるのは善意の人々ばかりだ。
ファンタジーとしての善意ではなく、このくらいの善意を持つ人はいるだろうな、と思う。やりすぎない描写がいい。
アンソニー・ホプキンスも、田舎の素朴な愛すべきジイサンを演じて、実によい。目の前に現れたら、おれだって手助けしてやりたくなると思う。
最後は、夢の世界最高速に挑戦――というわけで、お約束通りの展開なのだが、泣ける。
いい映画です。