大阪なり、京都なり、もし関西の都市が首都だったら、昭和前期の戦火拡大や、太平洋戦争開戦はなかったろう、という説がある。
計算高いというと言葉は悪いが、どこかにきちんとした損得勘定のソロバンが入る、というのである。
もちろん、どうだかはわからない。
ただ、関西の言葉が軍隊で使われたら、あまり戦火が拡大しない気はする。
例えば、最前線の塹壕で、指揮官がサーベルを抜いて号令する。
「全員、突撃しなはれーッ!」
では、今イチ、勢いが出ないだろう。兵隊からしたら、「かな(わ)んなあ、もう」てなもんである。
「全員、いてまえーッ!」
「オラ、どついたれッ!」
は一見よさそうだが、敵の兵士をメタメタにやっつけることばかりに気持ちが行ってしまい、陣地を占領するとか、拠点を確保するとか、肝腎な目的が二の次になってしまう気がする。
真珠湾攻撃はどうなっただろう。
作戦開始を命令する暗号電文が、
「ニイタカヤマニノボリナハレ」
では、今ひとつ盛り上がらない。
しかし、
「ニイタカヤマノボランカイ」
は、なかなか血気盛んでいいかもしれない。この場合、首都は大阪の、どちらかというと南部のほうだろうか。
でもって、うまいこと攻撃に成功すると、航空隊から旗艦に、
「トラ・トラ・トラ(ワシら、奇襲に成功したで)」
という電文が打電されるのだ。航空隊全員が熱烈な阪神ファンだった、とも解釈できる。
吉田茂の「アホンダラ解散」とか、池田勇人の「貧乏人は麦食いなはれ」、経済白書の「もはや戦後やないで」等々、いろいろ妄想はふくらむ。
京都が首都だったら、外交交渉が決裂した場合、「ま、ちょとお茶漬けでも」などというセリフが飛び出すのだろうか。
(関西弁はテキトーに書いたので、言葉遣いが間違っているかもしれません)
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
「今日の嘘八百」
嘘六百九十二 海上自衛隊が世界最強の自衛艦「だんじり」建造を計画中。