鼻フィルター

 わたしはアレルギー体質だが、幸いなことに、今のところ、花粉症にはなっていない。


 花粉症の人に聞くと、たいそう辛いものだそうである。ザマーミロ。違うか。


 花粉症の治療、予防の決定打、というのはまだ出ていないようで、まあ、決定打がないからこそ、みんな苦しんでいるのだろう。気の毒なことである。


 花粉症の原因物質はスギ花粉であるという。


 で、ふと思ったのだが、空気は通すがスギ花粉は通さないフィルターが開発されたら、花粉症の人は鼻に突っ込むであろうか。


 例えば、こういう人がいるとする。



※自画像ではありません。


 鼻フィルターを突っ込むとこうなる。



 花粉症の人は、この顔で外出するだろうか。


 数学的に表すなら、


花粉症の辛さ > みっともなさ


 か、それとも、


花粉症の辛さ < みっともなさ


 か、という問題である。


 まあ、上からマスクしてしまえばいいではないか、という意見もあろう。



 しかし、マスクを取ったら、



 なのである。


 この問題は意外と根が深く、あるいは人間の尊厳の問題であるかもしれない。


 書いてみてから、いや、違うな、という気もしてきたが。


 ところで、この文章を書くために、いろいろ検索していたら、世の中にはなんと、USB付きマスクというものがあるのだそうだ。


→ USB接続のファン付きマスクが発売、花粉症対策に有効?


 何かわからんが、凄い。凄いが、何かが間違っている。気がする。


 せっかくだから、我が鼻フィルターにもUSBを付けてみた。



 ますます悲惨なことになってしまったようである。

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「今日の嘘八百」


嘘六百八十六 森光子は遺伝子組み換え