バカプラモ

 知らなかったのだが、この世にはバカプラモというジャンルがあるらしい。バカプラモ、すなわち、バカっぽいプラモデル、である。


 ここに、実例がたくさん載っている。


→ バカプラモ展示場


 どれも印象深いが、わたしが一番気に入ったのは「キジラ」だ。
 名前の通り、鳥のキジの姿をした怪獣らしい。下のリンク先をスクロールしていくと出くわす。


→ 金色ウルトラバット、キジラ


 無理もここまで来ると、素晴らしい。


 箱絵の右下で、日の丸の扇子を広げている桃太郎も素敵だ。美しいばかりにバカっぽい。


 桃太郎、犬、猿と、絵の体の軸を左45度上に向かう3本の平行な直線を元に構成しているところが、美しさの秘密だろう。葛飾北斎先生も多用した幾何学的描画法である。


 キジラは鬼退治の後、680年の間に、レザー光線(レーザー光線ではない)を無力にする神通力を得たという(神通力で怪獣と戦うなよな……)。
 防御のほうは、まあ、それでいいとして、どうやって敵の怪獣を攻撃するつもりなのだろう。やはり、ツツくのだろうか。


 右下にいる猿と犬は、なぜか刀を抜こうとしている。扇子を振ることに夢中になっているリーダー(桃太郎)を、背後から斬ろうとしているのではなかろうか?


 などと、想像がさまざまにふくらむ、実に素敵なプラモデル(の箱絵)である。


追記:これもたまらなく素敵だ。ほとんど出オチだが。


→ スペースコンボイ 宇宙スーパーコンボイ 3点

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「今日の嘘八百」


嘘六百三十一 朝青龍が品格を備えた途端、大相撲の視聴率は急落する。