文章をあまり書き慣れていない人は、テニヲハの「は」と「が」の使い分けで迷うことが多いようだ。
わたしも、普通の人よりは文章を多く書いてきたはずだけれども、時々、「ここは『は』かな? 『が』かな?」と迷う。
後で読み返してみて、「あれれ、ここは『が』じゃなくて、『は』じゃなきゃ変だよ」などと気づくこともある。
「は」にするか「が」するかは、たいてい、感覚的に決めている。いや、決めているという意識すらなく、テキトーに書き飛ばしていることが多い。
「は」と「が」の違いについて、文法理論上の説明もあるのだろうが、あまり気にしたことはない。
いちいち「カ行五段活用の連用形は〜」などと考えながら文章を書かないのと同じだ。
感覚というのは大したもので、たいてい、いい流れを感じる文章は文法的にも正しく、どこか違和感を覚える文章は文法的に何かがおかしい。
まあ、多少は文章を読み慣れたり、書き慣れたりしないと、そういう感覚は身につかないけれども。
逆に、文章を書き慣れていない人は、あまり文法上のリクツを気にしすぎないほうがいいと思う。かえって、混乱してしまうだろう。リクツより慣れのほうが近道だ。