遠いなあ

 ここ数年、中年男性向けのファッション誌がぽつぽつと出てきているようだ。
 たぶん、「LEON」が当たったからだろうと思う。


 2匹目どころか、3匹目、4匹目のドジョウを狙うのは、出版業界の常である。
 そうして、例えば、4匹目は辛うじて生き残るが、2匹目、3匹目、5匹目はコケる。もう、見事なくらいに揃ってコケる。それでもメゲないのが出版業界の人々だ。


 わたしはファッションにからっきし興味がない。
 だから、ファッション誌は広告で見るくらいだ。書店で半径3m以内に近寄ることすらない。


 その程度の、もの凄く浅い接し方しかしていないことを、あらかじめ断っておきます。


 で、雑誌の「LEON」だが、パンツェッタ・ジローラモをモデルに使っているようだ。


 ジローラモさん。
 うーん、少なくとも風貌は、わたしから遠い。もう、はくちょう座の61番星くらい、遠い。


 性格は会ったことがないから知らないけど、たぶん、趣味も行動パターンも全然わたしとは違うだろう。
 何かねえ、見本としてジローラモさんを出されても、困っちゃうなあ、と思うのである。2、3歩近づくことすら難しそうだ。


 ジョルジオ・アルマーニが最近、よく広告を出している。


 こんな写真が使われる↓。


Giorgio Armani


 これまた、遠いなあ、と思うのである。
 こんなカッチョいいラテン系の人を見本として出されても、商品の説得力がまるでない。少なくとも、わたしには。