「夏の思い出」という有名な歌がある。
夏がくれば思い出す
はるかな尾瀬 遠い空
というアレだ。
この歌が広まるまで、尾瀬はそれほど有名な場所ではなかったそうだ。
ところが、歌のせいで尾瀬は有名となり、観光客がどっと押しかけるようになった。まあ、CMソングの役目を果たしたわけだ。
そのため、尾瀬の環境破壊が進んでしまった。
作曲の中田喜直だったか、作詞の江間章子だったか忘れたが、この歌を作り、結果的に尾瀬を一大観光地にしてしまったことを後悔したという。
夏がくれば写真でも見て、ただ思っていればどうか、とも思うのだ。
しかし、そうなると地元の観光産業は大打撃で(できちゃったものは仕方がない。ヤンキーや若いタレントの結婚のようなものだ)、なかなかこういう問題は難しい。
いっそ、世界遺産は壊れるだけ壊してしまって、人間のオロカさの世界遺産として後世に残したらどうか――というのは、かなりニヒルな見方で、えーっと、実際にはオススメしません。
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「今日の嘘八百」
嘘百四十三 学校教育とは、本質的にコピー&ペーストである。