忠臣蔵

 今日は日記というより、メモ。


 現代的な忠臣蔵というのを考えてみた。


 松の廊下で浅野内匠頭がカッとしてグッと来て吉良上野介を斬る。ここはこのままでいい。


 切腹の場面では、待てど暮らせど、大石内蔵助が来ない。内蔵助は「わざと遅れていったほうが、祇園でアピールになる」と考えて、切腹の時間に合わせて来る。


 おかると勘平は密通して駆け落ち。おかるに飽きた勘平は、おかるを売り飛ばして、その金で遊んで暮らそうとする。
 怒ったおかるの父と斬り合いになり、その金を狙った定九郎と三つどもえの争い。ついでにイノシシまで出てきて、四つどもえ(四つじゃ、ともえにならないか)。
 全員、相討ちになるが、勘違いした赤穂浪士達によって四十八番目のメンバーということにされてしまう。イノシシは、浪士達にシシ鍋にされて、食われてしまう。ついでの勘違いで、定九郎は定九郎鍋。


 大石内蔵助祇園で遊び呆ける。仲間には、「敵をあざむく手」と言っているが、本当は討ち入りの先延ばしを続けて、何とか、うやむやにしようとしている。
 しかし、舞妓さん達に「敵討ち、カッコええわあ」と京都弁で言われてメロメロになり、討ち入りを決意する。ただし、討ち入りの後は祇園に逃げて、別人に化けて暮らす手はずを整える。


 堀部安兵衛は、士官のために名をあげようと、その気もない老人に、敵討ちをけしかける。まんまとうまくいって、浅野内匠頭に士官するが、主人はあえなく、切腹
 別の士官先を見つけるために名をあげようと、討ち入りに参加する。


 で、士官したい、女にいいところを見せたいなどなど、各人勝手な理由で集まった四十七人が吉良上野介の屋敷に討ち入り。
 受けたい、惚れられたい、名をあげたい、というスケベ根性のパワーやすさまじく、斬って、斬って、斬りまくって、最後に吉良上野介の首をはねる。


 全員、わっと逃げようとするが、ここで逃がしては出世の妨げ、という幕府の面々に捕まり、わあわあ泣きながら、切腹


 とまあ、そんな話で、タイトルは「仮名手本全員自己忠心蔵」。実はこの駄洒落を書きたかっただけなのだ。


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