前に住んでいたマンションは、郵便受けにAVビデオのチラシがよく入っていた。
ああいうものを子どもが目にするのはどうかと思う。
いや、セーショーネンの健全育成がどうの、なんていうのではないよ。
わたしが中学、高校の、萌え出ずる春のつくしんぼだった頃(寸法の話ではない)、ああいうものはなかなか目にできなかった。
たまに、同級生がその手の本を学校に持ってきたり、竹藪にエロ本が落ちたりしているから、想像をたくましくして、よかったのだ。
それに比べると、最近のセーショーネンはストレートなものを簡単に目にできる。
悔しい――じゃなかった。えーと、ああいうものは、なかなか手に入らないから、ガンガン萌え出ずったのだと思う。
なんつーか、腹が減ってるときは何でも旨い、というか。
満たされぬときのほんのわずかな刺激は、満たされているときの大量の刺激より効く、と思うのだ。
例えば、男も女も下半身スッポンポンでそこらじゅう歩き回るようになったら、すぐにコーフンしなくなるだろう。たぶん、コーフンするために、特別な状況づくりが必要になるはずだ。
医者が女性の患者を診てコーフンしないのは、職業意識の故もあるだろうが、慣れも大きいと思う。
なんか、早くに刺激に慣れちゃうのはもったいない気がするのだが、どうだろう。
あ、鼻血が出てきた。