おっちょこちょいと天然ボケ

 ここ2、3日、おっちょこちょいと天然ボケは何が違うのかについて、とつおいつと考えている。しかし、よくわからない。


 いや、明らかに違うのはわかる。
 世の中にはおっちょこちょいとされる人と、天然ボケとされる人がいる。では、なぜ、ある人はおっちょこちょいと呼ばれ、別のある人は天然ボケと呼ばれるのか。


 ザット・イズ・ア・クエスチョン。それが問題だ。


 おっちょこちょいと天然ボケは、やることが似ている。


 例えば、サザエさんは、お魚くわえたドラ猫を裸足で追いかけて陽気だったり、買い物に財布を忘れて愉快だったりするんだそうだが、あの人はおっちょこちょいに分類されるだろう。天然ボケとは呼ばれない。


 しかし、天然ボケの人も(甚だしくなれば)裸足で外に出たり、(さほど甚だしくなくとも)財布を忘れたりしそうである。


 両者の分水嶺はどこにあるのか。アパラチアか、ヒンドゥークシか。


 どちらも、何かをまず考えはする(ドラ猫追うべし、を「考え」とするなら、だが)。しかし、方向がズレていたり、考えるべき何かが抜けていたりする。


 ひとつ考えられるのは、「スピード」の違いである。


 おっちょこちょいの人はたいてい、スピーディだ。スローモーなおっちょこちょい、というのは想像できない。
 一方、天然ボケの人は、あまりスピードを感じさせない。


 おっちょこちょいは判断が早い。いっそ、決断力がある、と言ってもいい(その判断、決断が間違っているのだが)。
 一方、判断の早い天然ボケ、というのはどうも違和感がある。


 じゃあ、「スピード」を軸にとれば、ここから右がおっちょこちょい、ここから左が天然ボケ、というポイントがあるのだろうか。
 そのポイントにちょうど位置する人は、おっちょこちょいにして天然ボケというダブル迷惑なのか。
 そは、誰ぞ。


 わたしは、その人をミッシング・リンク(失われた輪)と呼びたい。
 なんとなく、こんなどうでもいいことをのんきに書き飛ばしている、わたしのような気もしてきたが。


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