わたしの文章作法〜その二

 まあ、しかし、上記の手法はあながち冗談ばかりではない。


 だいぶん昔、まだわたしが大学生か社会人になりたての頃だったと思うが、村上春樹がエッセイに「文章は量を書けば上手くなる」というようなことを書いていた。


 ただし、これはあくまで技術的な話だ。村上春樹の主張は、いい文章(小説だったかもしれない)を書くには、どうやって女の子を口説くかとか、寿司屋で何を頼むかとかのほうが重要だ、ということだったと記憶している。


 わたしもそう思う。


 小学校から高校まで、わたしは作文でほめられたことがない。自分でも苦手意識があった。
 それが今は売文で暮らしているのだから、人生って不思議よね☆――と、ここでオカマに変身する必要はないのだが、衝動に従ってしまった。申し訳ない。


 えーと、何だっけな。


 そうそう、量をこなせば上手くなる、という話だった。


 わたしは二十代半ばから、結構、量を書いてきたと思う。
 仕事で書カネバの娘だったせいもあるし、この日記のせいもある。


 この日記は、書き始めてから、かれこれ7年になる。
 ほぼ毎日書いてきたので、トータルすると、かなりの量になるだろう。
 塵も積もれば山となる、である。そうして、山となっても塵は塵、である。


 もし、わたしの文章が、世の平均よりいくらか読みやすいとすれば、量をこなしてきたからだと思う。


 あとは、書いてから、読み直して、修正を入れること。
 これが案外、効き目がある。自分の書いたものを客観視できるし、マズい部分も見えてくるからだ。


 少なくとも、読みやすい文章を書くには、才能はあまり関係ない。量が大切だ。慣れもあるので、できれば、毎日、書くのがいい。


 なお、わたしの女の子の口説き文句は、「僕とオ○ン○しませんか?」*1である。男は直球勝負を挑むベシ。
 寿司屋では、マグロの赤身を中心に、イカ、タコ、貝類を頼む。トロはゲスの頼む食い物だと思う。


 関係ないか。


▲一番上の日記へ

*1:○に入るのは、「サ」と「ポ」である。