盛り

「働き盛り」という言葉がある。サラリーマンなら、30代から40代くらいであろうか。


 ガキは育ち盛りと言われ、食べ盛りという時期もある。ちなみに、わたしは中学時代、食べ盛りなのに身長が育ち盛りではなかったので、デブであった。


 人間それぞれ、さまざまな過去があるものである。


 スポーツ選手には伸び盛りと呼ばれる時期があり、競技にもよるだろうが、10代後半から20代前半が一般的だろう。


 サカリ盛りとでも言うべき時期があり、駅前でコンパの集合をする大学生達を見ると、そんなふうに感じる。
 サカリ盛りが高校ぐらいから始まるのは人体の摂理というものだ。しかし、現代は教育に力を入れているものだから、サカリ盛りをうまく活かせずに、少子化なんてものに悩んでいる。


 いっそ、サカリ盛りのガキどもにはサカるだけサカらせておいて、その子供達が小学校に行くようになってから、ガキどもに大学教育を受けさせたらどうだろう。
 「子どものために」なんていうモチベーションもでき、サカるほうにもいい加減飽きてきて、ちょうどいい頃合いだと思うのだが。


 文部科学省の皆様、労働厚生省の皆様、いかがでしょうか。こういうのを抜本的改革と呼ぶのだと思いますが。


 学び盛りという言葉をあまり聞かないのはちょっと不思議だ。
 学校で学ぶことは、本人にとってはあまり楽しくない場合が多いからだろうか。


 ジジイになるとなんと呼ばれるようになるのだろう。あまり「〜盛り」というのは聞かない。


「ゆるみ盛り」だろうか。「ボケ盛り」だろうか。


 ボケた勢いで、駅前に集合するサカッた大学生どもに、ステッキを振り回し、「ワシと花子さんは、たき火にあたるうちに、自然と手と手が重なり合っておったのじゃ!」などと、わけのわからないことを喚き散らすのが、わたしの将来の夢である。


(9月5日、書き間違いを微修正)


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